
東京・新宿の路上で覚醒剤を隠し持っていたとして、覚醒剤取締法違反の罪に問われたトルコ国籍のクルド人で東京都目黒区の無職、イエンギン・デニス被告(47)の判決公判が25日、東京地裁で開かれ、林欣寛裁判官は「所持した量は少ないものではなく悪質な犯行」などとして被告に懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。被告は入管施設への収容を巡って複数の国家賠償請求訴訟を行っていることで支援者らの間で知られる。
「直近の懲役刑から10年以上経過」
判決によると、デニス被告は昨年5月12日、東京都新宿区新宿の歩道で、覚醒剤を含む結晶約0.418グラムを所持した。現行犯逮捕から公判まで一貫して全面否認したが、林裁判官は、逮捕の際に被告を職務質問した警察官らの証言が信用できるなどとして、覚醒剤所持の事実や故意性を認定した。
その上で「覚醒剤関係の前科がなく、直近の懲役刑の執行終了から10年以上が経過していることを考慮し、執行猶予が相当と判断した」と述べた。
デニス被告は2007年にトルコから来日、難民認定申請が認められず入管施設への収容と、収容を一時的に解かれた仮放免を繰り返しており、今回の事件で逮捕された時点でも難民申請中で仮放免中だった。
この日、デニス被告は灰色のジャケットに黒い丸首シャツ、黒いズボン姿。判決言い渡しのトルコ語通訳を聞くと大きく息をついて右手で顔をなでた。閉廷後、傍聴席から退廷する支援者らに右手を4回振った。
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