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泣ける~緒方前監督が2015年の最終戦を振り返る

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カープ前監督夫人・緒方かな子

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久しぶりに泣ける文章でした。文春オンラインに載っていた記事なんですけど。

緒方孝市前監督が書いた本、「赤の継承 カープ三連覇の軌跡」からの抜粋なんですけど、全く買う気はなかったが、速攻アマゾンでポチッと購入しました。

2015年のセリーグ公式戦の最終戦の回想部分ですが、カープファンなら誰もが唇を噛みしめ、怒りをどこにぶつければいいのかわからない悔しさ溢れる試合でした。

143試合目でCSに行けるかどうか瀬戸際の試合。「最終戦にCS進出を決めるんじゃなくて、余裕で1~2試合前に決めてよ!」なんて、試合前は軽口を叩いてたのを思い出します。

試合が始まると、全く打てません。で、負けてCSへ行けず。ベンチでギャン泣きしている大瀬良ばかり話題になりましたが、裏では監督にもドラマがあったんですね。

あまり書くとネタバレになるので止めておきます。是非書籍を購入して読んでみてください。

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「すべては私の決断力のなさが原因」カープ・緒方孝市元監督が明かす“一生忘れられない”試合とは

 最初は大型連敗を喫し、どうなることかと思った2015年シーズンだったが、5月以降は持ち直し、5分の成績で戦えるようになった。勝ったり負けたりを繰り返す中で迎えたシーズン最終盤、野球の神様はあまりに劇的な幕切れを用意していた。

 10月7日、公式戦143試合目、カープはこれに勝てば3位、負ければ4位という試合を戦うことになった。

 つまりCSに出場できるかどうかが決まる運命の一戦、それがホームのマツダスタジアムで行われるシーズン最終戦にぶつかるという、奇跡的な状況が出現したのである。

 私は最終戦のマウンドに前田健太を送った。シーズンでもっとも大事な試合には、チームのエースである彼に立ってもらわなければならなかった。ベンチにはジョンソン、大瀬良、黒田といった面々もスタンバイし、チーム全員で戦う態勢も整えた。

 にもかかわらず打てない。打線は沈黙を続ける。マエケンも先制点を与えまいと粘投するが、中4日の疲れもあり本調子にはほど遠い。スコアボードに両チーム“0”が並ぶ中、8回に大瀬良へとスイッチ。直後に被弾して3失点。ベンチで泣き崩れる大瀬良。結局打線はわずか1安打に終わり、何の反撃もできないまま0‐3の敗戦。CS出場は夢と消え、異様な雰囲気となったマツダスタジアム。そして大ブーイングの中でシーズン終了のセレモニーが行われる……。

セレモニー後、私はひとり監督室に戻っていた。

 まだ気持ちは呆然として、頭の中は真っ白だった。全身がしびれたようになっていて、何も感じることができなかった。

「ああ、勝てなかった……」

そんなとき、監督室のドアが開いた。突然誰かが入ってきた。

「監督、すいませんでした!」

 入ってきたのはトレーニングコーチの根本淳平(現ロッテ・トレーニングコーチ)だった。淳平はボロボロ涙を流していた。淳平の涙を見た瞬間、私の目からも涙がこぼれた。急に現実が戻ってきて、感情が溢れ出したような感覚だった。

「監督、申し訳ありませんでした!」

 また別の男が監督室に飛び込んできた。今度はトレーナーの松原慶直だった。松原もまた泣いていた。さらに、

「すいませんでした、監督!」

 ピッチングコーチの畝龍実も入ってきた。私は3人に対し、

「とんでもない、俺の力不足で申し訳なかった!」

 と叫んでいた。本当はその後「謝るのは俺の方だ……」と続けたはずだが、それが声になったかどうかはわからない。私はすっかり緊張の糸が切れてしまっていた。

 蛍光灯が煌々と灯る無機質な監督室で、大の大人たちが涙を流していた。さまざまな感情が暴れるまま、ボロボロ大泣きしていた。私たちは悔しくて、情けなくて、申し訳なくて、腹立たしくて、そんなすべてが言葉にならず、ただオイオイと声を漏らすばかりだった。

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広島カープ・田中広輔のホームラン誤審でNPB異例謝罪

2015年の最終戦の勝ち負け、たった1勝できるかできないかにCS進出が掛かっていました。

9月12日の阪神戦12回表の田中広輔のホームラン誤審がなければ、確実に広島が阪神に勝っていました。

そうは言っても結局勝ちきれなかったカープが弱かった。ギリギリではなく余裕でCS進出できるようにできなかったのは、チームに力がなかったということですかね??


 
<阪神2-2広島>◇9月12日◇甲子園

 うそじゃろ!? 総力戦で延長12回引き分けにたどり着いた広島だったが、幻の本塁打があった。延長12回に田中広輔内野手(26)が放った打球はフェンスを越えたようにも見えたが、判定はインプレーの三塁打。後続も断たれて得点を奪えなかった。ただナインは気迫を出して野手が投手を、投手が野手を助けた。緒方孝市監督(46)は「意味のあるものにする」と執念ドローを生かす戦いを誓った。

 快音を残して田中の打球はバックスクリーン左へと飛んだ。延長12回1死走者なし。田中は阪神安藤の143キロを捉えた。打球はフェンスオーバーしてグラウンドに跳ね返ったように見えた。だが判定はインプレーで三塁打。ベンチから緒方監督が飛び出して抗議し、審判団はビデオ判定に入った。だが検証の結果も、判定は覆らなかった。

 審判団はバックスクリーン側からの映像を3度見たというが、その他の角度の映像は準備されていなかった。「ラバーとフェンスの間に当たったと3人とも一致した」と東責任審判は説明。映像では通行者保護のためにフェンスから直角に張られている甲子園特有のワイヤは確認できず存在の認識もなかったという。

 緒方監督 入ってなかった? でもビデオ判定もやっているからね。

 総力戦で延長12回引き分けに持ち込んだだけに、何とも不運な幻の本塁打。だが指揮官は執着は見せなかった。打った田中も「何もないですよ。僕は打って走っていたし、見えていません」。試合終了直後の時点ではあるが、球団としても何らかのアクションを起こすつもりもないという。

 気持ちを出して戦った結果だ。先発戸田が5回に降板して以降、中継ぎ陣が奮闘した。3番手一岡は2死満塁を招くもマートンを空振り三振に仕留めてほえた。4番手今村は2イニングを無失点。そして大瀬良はおきて破りの3イニングを直訴していた。最後は休日予定だった中崎が、今季60試合目の登板を無失点で締めた。

 攻撃陣も失敗こそしたものの8回には新井がバント。2回に堂林がセーフティーバントでヘッドスライディングして安打をもぎ取るなど気迫が出た。8安打に終わり、59年に記録した21戦連続の1桁安打の球団最長記録に並んだが、投手と野手が支え合っていた。「引き分けは負けに等しい。でも明日(13日)勝つことで意味のあるものに変わる」と指揮官は顔を上げた。首位と3・5ゲーム差。倍のいいことが起こるはずだ。

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