田村恵スカウト部長は「攻守走、全ての面で高いレベルにあり、将来、主軸選手になってくれるものと信じている」と語った。
カープが10月11日、マツダスタジアム内でスカウト会議を開催し、明治大の宗山内野手を1位指名することを公表しました。これは3年連続となる12球団最速の1位指名公表です。
田村部長は、「純粋に今年の対象選手の中で評価しました。カープとして誠意を見せる意味でも、この段階での公表となりました」と熱い思いを語りました。
宗山は地元三次市出身の逸材です。広陵高校では2018年夏、2019年センバツに出場し、その後明治大学に進学。
1年春からリーグ戦に出場し、今春リーグまで通算75試合で98安打、打率.334、8本塁打、48打点という輝かしい成績を残しています。
さらに今秋リーグでも5試合で打率.333、2本塁打、7打点と好調を維持しています。
カープの内野陣は12球団トップだが!?
カープの内野陣には、華麗な守備と粘り強い打撃でショートのレギュラーを掴んだ矢野や、侍ジャパンの一員として世界の舞台で活躍する小園がいます。
そんな激戦区での1位指名に、田村スカウト部長は「その中に入っても遜色なくポジションを争える選手」と太鼓判を押しています。
カープは2022年に苫小牧中央の斉藤、2023年には青学大の常広を1位指名公表し、いずれも交渉権を獲得しました。
今年も重複の可能性が高いものの、田村スカウト部長は「そこはくじを引く新井監督に託したい」と、新監督への信頼を示しています。
ドラフト会議当日、宗山という新たな宝石をカープの赤い宝石箱に加えられるか。ファンの皆さまも、きっと胸を躍らせながらその瞬間を待ち望んでいることでしょう。カープの未来を担う若き星の誕生に、マツダスタジアムが歓喜に包まれる日も近いかもしれません。
新しい時代の幕開けを告げるかのような、この大胆な1位指名公表。カープの熱い思いが宗山に届き、赤いユニフォームに袖を通す日が来ることを、カープファンは心待ちにしたいと思います。