台北ドームに轟く地鳴りのような大歓声の中、侍ジャパンは見事に勝利をもぎ取りました。4万人の観衆が詰めかけた会場は、まさに灼熱のアウェー空間。
日本ハムの北山は「これまでの人生で経験したことのない雰囲気です。桁違いの熱気で、甲子園とは次元が違います」と、その異様な雰囲気を表現しました。
完全アウェー台北ドームの衝撃
現地の報道陣によると、チケットは発売からわずか5分で完売。会場は地元ファンで埋め尽くされ、チアガールのパフォーマンスと共に轟く歓声は、なんと105デシベルを記録。記者のスマートウォッチには「一時的な難聴の危険性あり」との警告が表示されるほどでした。
先発の才木が5回2/3を3安打無失点と素晴らしい投球を披露。続く鈴木、北山、大勢と4投手による完璧なリレーで、3-1の価値ある勝利をものにしました。この勝利でチームはB組で3勝0敗の単独首位に立っています。
井端監督は「相手の熱狂的な応援で思い通りの展開とはいきませんでしたが、投手陣が素晴らしい踏ん張りを見せてくれました」と、投手陣を高く評価しています。
特筆すべきは、才木の安定感抜群の投球でした。台湾打線を5回まで2安打に抑え、3-0とリードした6回は2アウト1・2塁で降板。見事に先発の役割を全うしました。
7回からマウンドに上がった北山は、2アウトから途中出場のタイにソロ本塁打を許すも、8回は3者凡退の好投。そして9回は守護神の大勢が完璧な投球で試合を締めくくりました。
17日のキューバ戦で勝利すれば、スーパーラウンド進出が決定します。この異様な雰囲気の中での勝利は、世界一への大きな一歩となりました。
投手陣の「心技体」が見事に調和した一戦。きょうの経験は、必ずや明日への糧となることでしょう。みんなの想いを胸に、侍ジャパンの快進撃は続きます。