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広島東洋カープ 神宮で痛恨の敗戦 ~床田寛樹の誤算と小園海斗の奮闘

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床田寛樹

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2024年9月19日、神宮球場で行われたヤクルト戦でカープは1-5で敗れ、今季8度目の3連敗を喫しました。先発の床田寛樹投手が5回で10安打を浴び、2本のホームランを許す苦しい展開となりました。一方で、打線は10安打を放ちながらも11残塁と拙攻が目立ち、チームの課題が浮き彫りとなった一戦でした。

床田投手は1-2で迎えた5回、1死一、二塁の場面でサンタナ選手に3ランホームランを浴びました。内角に2球続けて投じて2ストライクと追い込んだものの、3球目の内角球がバックスクリーンに運ばれる痛恨の一打となりました。

「いつも通り入ったという感覚でしたが、打たれているので、コースも良くなかったということでしょう」と、床田投手は悔しさを滲ませながらコメントしました。普段は丁寧に受け答えする床田投手ですが、この日は言葉少なでした。敗戦に直結する一撃を許した自責の念が、その表情からも伝わってきました。

床田投手は8月以降、1勝1敗と勝ち星に恵まれない状況が続いていました。「前半と比べて1イニング少なく、1点多く失点している。それが勝てない要因です」と自覚し、この日は「まずは7回を」と気合を入れて臨んだ登板でした。

しかし、結果は厳しいものとなりました。1-0で迎えた2回、先頭の山田選手にカウント3-1からの内角直球を捉えられ、左翼へ同点弾を許すと、4回無死一、三塁でも再び山田選手に勝ち越しの中犠飛を打たれました。そして5回のサンタナ選手の3ランホームラン。戦前までの登板23試合で被弾はわずか5本だった床田投手にとって、1試合2本塁打は今季初めての屈辱となりました。

新井監督は試合後、「サンタナの一発は結構いいところに投げていました。打った方が上だったということです。床田はずっと頑張ってくれているので、また次の登板に備えてほしい」と、床田投手を励ましました。

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小園海斗内野手がチーム唯一の光明

この日、チーム唯一の光明となったのが小園海斗内野手の活躍でした。初回、先制の適時打を含むマルチ安打を記録し、チームが10安打を放ちながら1得点に終わった中で、存在感を示しました。

小園選手は初回、先頭の秋山選手が右前打で出塁し、捕逸で二塁へ進んだ後の打席で、相手先発の吉村投手の直球を捉え、中前への鋭い適時打を放ちました。「コンパクトに捉えることができたので良かったです」と、小園選手は控えめに語りました。

5回にも1死一、二塁から初球をとらえる右前打を放ち、満塁のチャンスを作り出しました。「初球から質の良い球が来たので、あまり考えすぎずに球の質だけを意識して打ちました」と、小園選手は冷静に分析しています。

小園選手は9月の月間打率が.323と好調を維持しており、得点圏打率.339でリーグ4位につけています。チームが苦しい状況にある中、若武者の奮闘が光ります。

残り13試合、カープはクライマックスシリーズ進出圏内に0.5ゲーム差で踏みとどまっています。チーム一丸となって、この苦しい時期を乗り越え、ポストシーズンを目指す正念場です。カープファンの皆様、チームと共に前を向いて、最後まで熱い声援を送り続けましょう。

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