マスパンついに旦那が目覚めたん?
我らがカープのプリンス堂林が、オープン戦打率.833だって! 昨季は物足りない成績に終わった堂林が今季は違うよ。徹底的に自分と向き合い、若手と同じメニューをこなし、33歳の体に鞭打って懸命に汗を流す姿を俺はスカパー中継で見続けてきた。その成果が今、数字となって現れている。こりゃあ今年は期待できそうだわ。
マツダスタジアムの大歓声が聞こえてくるようだ。堂林の快音が響き渡る。オープン戦3試合連続安打、打率.833という驚異的な数字。例年の春とは明らかに違うよね。堂林自身も「体のキレは確実に違う」と語っている。
選手会長2年目としてチームをけん引する立場になった堂林が、まず自らの背中で若手に示す姿勢は男気溢れる。ベテランとして免除されるはずのロングティーや連続ティーにも参加し、若手と同じ量をこなす。そんな姿勢だから今の好調があるんだよね。
2020年の再来なるか
思い返せば2020年も春の好調が1年を通した活躍につながったんだよな。オープン戦打率.381から、シーズンでは打率.279、58打点、14本塁打というキャリアハイの成績を残した。今年の春はさらに上を行く打率を記録している。これは吉兆だって言っていいだろ。
俺がカープを応援し始めた1975年、初優勝した年は数々のドラマがあったんだ。その時から見守ってきたカープには常に若手の台頭と同時にベテランの意地を見せる場面があった。
優勝チームに欠かせないのは、若い力とベテランの経験値がうまく噛み合うことだよ。堂林の今の姿は、まさにそのベテランの意地を感じさせる。
でもね、新井監督の「いいアピールをしてくれているが、競争の中にいる」という言葉が示す通り、レギュラーポジションは確約されていないんだ。それでも堂林は慢心せず、黙々と結果を積み重ねている。それがプロフェッショナルってもんよね。
一方でチーム状況は必ずしも順風満帆じゃない。坂倉の右手中指骨折、ドラフト1位の佐々木の左太もも裏の負傷と主力の離脱が相次いでいる。さらに若手野手の勢いにも陰りが見えるという。そんな中での堂林の奮起は、チームに大きな活力をもたらしている。
「シン堂林」への進化
「プリンス堂林」から「シン堂林」へ。そのキャッチフレーズには深い意味がある。かつての期待の若手から、今や33歳のベテランとなった堂林。若手時代の才能や期待だけに頼るのではなく、積み重ねてきた経験と努力で勝負する。その姿勢こそが「シン堂林」の真髄だろう。
新井監督が昨季最終戦後に「来シーズンはさまざまなことが変化する年になる。痛みも生じてくる」と語った言葉を堂林は重く受け止めている、真面目だね!?
選手会長として、そしてベテランとして、自分自身の変化が求められていることを痛感しているんだろう。その危機感が今の好調を支えている気がする。
これからのカープには堂林のような実績と経験を持つベテランの存在が必要だよ。若鯉たちは彼の背中から何を学ぶのか。
毎日の地道な努力、常に向上心を持ち続ける姿勢、そして結果を出すプロフェッショナリズム。そういったものを間近で見られる若手は幸せだね。
堂林のこの春の躍動が、2025年シーズンのカープにどんな彩りを加えるのか。開幕まであと3週間、オープン戦残り12試合。
この間にさらに調子を上げていくことができるのか。
俺は50年のカープファン人生で、幾度となく選手の奮起を見てきたけど、今回の堂林の姿もまた、復活の兆しを感じさせるものがある。
赤ヘル軍団の快進撃は堂林の再生から始まるのかもしれない。今年のカープはほんまに楽しみでしかない。
143試合全部出ろ!堂林翔太!