広島東洋カープの未来の4番を担う大型新人が、驚くべきスピードで成長を遂げています。
ドラフト4位で入団した19歳の仲田侑仁内野手が、みやざきフェニックス・リーグで全試合4番に起用。この英才教育とも言える起用法に、カープファンの期待は日に日に高まっています。
仲田の豪快なフルスイングには、カープの輝かしい未来が詰まっています。高卒ルーキーにこのような重責を担わせるのは異例のことですが、それだけ球団が彼の潜在能力を高く評価している証でしょう。
高2軍監督は熱い口調でこう語ります。「大きな打球を放つ素質を持っています。小細工は無用です。とにかく大きく育ってほしい。未来への期待を込めて4番で起用し続けます」と絶賛。
沖縄尚学出身の仲田は、プロの洗礼を受けながらも着実に力をつけています。ウエスタン・リーグでは54試合に出場し、打率.193、13打点を記録。
そして、待望の1軍デビューを果たした5日のヤクルト戦（マツダスタジアム）では、4番・一塁で先発出場。第2打席でプロ初安打を放ち、その非凡な才能の片鱗を見せつけました。
新井良太コーチの仲田侑仁の見立ては？
フェニックス・リーグでは、全6試合で4番に座る重責を担っています。新井良太2軍打撃コーチは、この起用法の狙いをこう説明します。「自覚を持ってほしいのです。たとえファームであっても、4番はチームの顔。その重みを感じてほしい」
現在のフェニックス・リーグでの成績は24打数1安打、打率.042と苦戦が続いていますが、新井コーチは焦っていません。
「今の結果は関係ありません。大切なのは、失敗を恐れず、次につながる挑戦を続けること。小さくまとまらず、魅力的なスイングを貫いてほしい」と、仲田の成長を温かく見守っています。
仲田自身も、結果が出ていない中でも揺るぎない自信を持っています。「自分のスイングは貫きます。4番という打順を過剰に意識することはありません」と、冷静に自己分析をしています。
今秋のテーマは右中間への打球。「タイミングの取り方や重心移動をさらに磨きます。コーチの教えを一つでも多く吸収し、成長につなげたい」と、貪欲に汗を流しています。
雨天中止となったこの日も、室内練習場で黙々とバットを振り込む仲田。手のひらにはマメができていますが、「これくらい普通です」と初々しく笑います。
「いつかは、ホームランの打ち損じが単打になると言えるようになりたい」。その言葉には、カープの4番打者として活躍する未来への強い決意が感じられます。
この若き大砲の成長に目が離せません。仲田の挑戦は始まったばかり。彼の豪快なスイングが、いつかマツダスタジアムを沸かす日が来るはずです。
4番打者への道のりは険しいかもしれませんが、仲田の挑戦は続きます。カープの未来を担う新星の躍進に、大いに期待しましょう！
