[広告]
[広告]

飛車角落ちの阪神にポーズだけでパンチは打てず 髙太一は自力でローテを掴み取れ!

この記事は約5分で読めます。
当サイトは全ページにプロモーション広告が含まれています

広島カープ敗戦の新井監督

ランキング参加しています!応援お願いします!
カープブログ

たった2球だった。

たった2球で、マツダスタジアムの空気が凍りついた。

3月14日土曜日、気温は13度。春の陽射しが降り注ぐ絶好の野球日和だというのに
カープファンの心には早くも冷たい風が吹き抜けていた。

オープン戦4勝7敗。12球団で10位という順位は、開幕を2週間後に控えたチームとしては決して褒められるものではない。

それでも、きょうこそはという思いを胸に、2万576人のファンがスタンドを埋めた。

先発は3年目左腕の髙太一。開幕ローテーション入りを懸けた大一番。
「バチバチいきます。誰よりも結果を出して、誰よりもいい球を投げる」と意気込んでいた24歳の言葉を信じて
マツダのスタンドは静かに闘いの幕開けを待っていた。

[広告]

髙太一の試練と中村奨成の孤軍奮闘

1回表、先頭打者は阪神の1番・近本。カウント1-0からの2球目だった。

髙の投じたボールを近本が強振すると、打球はライトポール際に吸い込まれていった。先制ソロ本塁打。
わずか2球で0-1。開幕ローテを争う若き左腕にとって、これほど痛い立ち上がりはなかっただろう。

だけど、髙は崩れなかった。2回は三者凡退。3回も連続空振り三振を奪い、2アウトまで完璧に抑えてみせた。ところが、大山に四球を与え、ディベイニーの打球は三塁ベースに当たるレフト前安打となって、再び1、2塁のピンチ。嶋村をセカンドゴロに打ち取って事なきを得たものの、じわじわと阪神打線の圧力を感じる展開が続いた。

4回と5回は相手を寄せ付けない三者凡退。最終的に5回を投げて75球、被安打4、四球1、奪三振6、失点3。数字だけを見れば決して悪くない。でもね、初回のあの一発がなければという思いが、どうしても頭をよぎってしまう。相手先発の高橋遥人が同じ5回を4安打無失点で抑えたことを考えると、この日の勝負は投手戦の様相を呈していたはずだった。

カープ打線で気を吐いたのは、やはり中村奨成だった。1回に菊池との連打で好機を演出し、3回にもレフト前安打を放って2戦連続のマルチ安打を記録。オープン戦打率.353という数字が示すとおり、開幕スタメン入りへのアピールは十分すぎるほど。新井監督も「2番の可能性がある」と語っていた期待の男が、この日も存在感を見せつけた。

[広告]

中川の2ランがすべてを決めた あの3回の悪夢

3回表、1アウトから中野がライト前に弾き返すと、打席には3番・中川。カウント1-1からの3球目だった。髙の投じたボールを中川が完璧に捉えると、打球は高々とレフトスタンドへ消えていった。2ラン本塁打。0-3。この瞬間、試合の趨勢はほぼ決まってしまったと言っていい。

中川は昨年のドラフト3位で入団したばかりの21歳。オープン戦では3試合連続で打点を挙げており、この日も4打数3安打3打点の大暴れ。阪神の藤川監督が開幕レフトに推すのもうなずける活躍ぶりだった。カープファンとしては悔しいが、打った瞬間に「入った」とわかるような完璧な当たりだった。あの打球を目で追いながら、スタンドのため息がマツダスタジアム全体に広がっていったのを覚えている。

6回裏、カープにもようやく反撃の兆しが見えた。中村奨成がレフトへの二塁打で出塁すると、平川がセンター前に落として無死1、3塁。しかし4番・佐々木の打球はショートゴロ併殺打。その間に三塁走者が生還して1点を返したものの、タイムリーで返したかったというのが正直な気持ちだ。得点圏で一本が出ない。オープン戦とはいえ、開幕に向けてこの課題は深刻に映る。

7回表には3番手・島内選手会長が捕まった。岡城、木浪の連打でノーアウト1、3塁とされると、高寺に初球をライトへ運ばれて2点タイムリー二塁打。続く中川にもライトへタイムリーを浴びて1-6。9回にも糸原に犠飛を許して1-7。終わってみれば、6点差の完敗だった。

投手陣は7回以降、及川、モレッタ、岩崎と阪神自慢のリリーフ陣に無失点で抑えられ、カープ打線は沈黙を強いられた。森浦、アリアも登板したものの、反撃の糸口を見いだせないまま、9回のアウトカウントは淡々と積み重なっていった。最後の打者が倒れたとき、マツダスタジアムには静かな拍手が響いた。それは選手たちへの労いであり、同時に「次こそは」という願いでもあったのだろう。

この日の敗戦で、カープのオープン戦成績は4勝8敗。12球団最下位争いという現実は変わらない。髙太一の開幕ローテーション入りも、まだ確定したわけではない。森翔平との競争は続く。新井監督は開幕投手の決定時期について「3月中旬くらいかな」と語っていたが、いまはその中旬のど真ん中。すべてがこれからの2週間にかかっている。

それでも、中村奨成の躍動だけは確かな光だった。ドラフト1位で入団してから8年。1軍と2軍を行ったり来たりした苦しい時代を経て、ようやく掴みかけた定位置。打率.353という数字以上に、打席での落ち着きと、塁に出た後の積極性が印象に残る。彼がこのまま開幕を迎えてくれれば、きっとカープの攻撃に新しいリズムが生まれるはずだ。

開幕まで、あと14日。オープン戦の順位なんて関係ないと言い聞かせながらも、やっぱり負けると心のどこかがキリキリする。
それがファンというものだ。

あした15日もマツダスタジアムで阪神との連戦が続く。中村奨成のバットが、また炎のような当たりを見せてくれることを願いながら
この長い午後の記憶を胸にしまっておこう。

カープと過ごす日々は勝っても負けても、いつだって自分の一部なのだから

ランキング参加しています!応援お願いします!
カープブログ

試合まとめ
・日時:2026年3月14日(土)13:00開始 マツダスタジアム
・対戦相手:阪神タイガース
・最終スコア:カープ 1 – 7 阪神
・先発投手(カープ):髙太一 5回 75球 4被安打 1四球 6奪三振 3失点
・先発投手(阪神):高橋遥人 5回 4被安打 無失点 6奪三振
・本塁打:近本(1回ソロ)、中川(3回2ラン)
・勝利投手・敗戦投手・セーブ:勝 高橋遥人(1勝0敗) 敗 髙太一(0勝1敗)
・順位(試合後):オープン戦 4勝8敗 12球団中10位

タイトルとURLをコピーしました