小園海斗が3冠王だって!?!?!?
12月のNPB AWARDSで表彰される打撃部門6つのうち、我らがカープの小園海斗が3つで現在トップ!
素晴らしいのひと言。
表彰はされないけど、トップの得点圏打率を入れたら4冠王じゃん!
さらに、2ストライク後の打率も1番らしい。
止まらない男 小園海斗の異次元レベル
小園ぶっちぎる!この言葉がこれほどピッタリくる選手がいるだろうか。2安打3打点の活躍で勝利に貢献し、安打数、打率、出塁率でリーグトップをキープして3冠獲得へ前進した。打率は3割7厘まで上げて、セリーグただ一人の3割打者として君臨している。もう誰も追いつけないところまで来てしまったんじゃないだろうか。
初回のノーアウト1、2塁という絶好のチャンスで迎えた青柳との勝負。「前のイメージはあった」と振り返る小園だが、あの冷静さがすごいよね。普通だったら緊張で手が震えそうな場面なのに、この男はまるで朝の練習でもしているかのように、淡々とバットを振り抜いていく。でもね、淡々としているようで、その眼光の鋭さは獲物を狙う鷹のようだった。
そして6回の無死満塁。これぞまさに「小園劇場」の真骨頂だ。松本健の直球をピシャリとはじき返して中前2点適時打。「大振りせずにコンパクトに打ちにいきました」って、このクールさは一体何なんだ。
心臓がドキドキしているのはベンチにいる監督と我々ファンの方で、当の本人は涼しい顔をしている。
ホワイトアッシュが奏でる希望の調べ
小園が愛用するホワイトアッシュ製のバット。柔らかくて折れやすいとされるこの材質だが、今季スイング中にへし折られたケースは「あんまりないんじゃないですか」と小園は振り返る。朝山打撃コーチも「スイングの軌道が理想的だよね。だから詰まったり先っぽに当たっても折れることなく、外野の前に落ちる」と分析している。
これってすごいこと。材質の弱点を技術でカバーしているってことでしょう。つまり小園のバッティング技術は、もはや職人の域に達しているということだ。10本以上も使い替えているというが、それは劣化によるものがほとんどだという。バットが悲鳴を上げる前に、小園の方が「お疲れさま」と言って新しいバットに交換する。なんて優しい男なんだろう。
でもこの優しさが、ピッチャーにとっては脅威なんだよね。相手投手からすれば、どんなコースに投げても、どんなタイミングで投げても、小園のバットは折れずに確実にボールをとらえてくる。これほど嫌な打者はいないだろう。
3冠への道筋とCS進出への想い
連続試合安打も7に伸ばし、この間は29打数14安打8打点という驚異的な数字を叩き出している小園。もう誰にも止められないという感じだ。複数のタイトルが狙える状況に「おもしろいですね」とにやりと笑う表情が印象的だったが、これまでの「絶対無理なんで」という控えめな発言から、「そっとしておいてほしいですけど、取れるようには頑張りますけど」という宣言に変わった。
この変化が物語っているんだよ。小園の中で何かが変わったんだ。自信がついたというより、責任を感じているんだと思う。チームを引っ張る立場として、ファンの期待を背負う立場として。
CS圏まで5ゲーム差という厳しい現実は変わらないけれど、カープは9月9日に自力CS進出の可能性が消滅したものの、まだ諦める時じゃない。残り11試合で奇跡を起こすしかないんだ。
新井監督の「残り試合も少ない。一戦一戦、一生懸命頑張っていきたい」という言葉に、選手たちの気持ちも重なっている。小園も「勝てればいい。まだまだ頑張ります」と話しているが、この「まだまだ」という言葉の中に、絶対に諦めないという強い意志を感じるね。
きのうのヤクルト戦で見せた小園の勝負強さ。初回の先制打から6回の追加点まで、まさにチームを背負って立つエースの風格だった。でも彼はまだ25歳。これからもっともっと成長していくだろうし、今季の3冠王獲得は彼にとって大きなステップアップになるはず。
可能性がなくなるまで諦めるつもりは全くない。小園がいる限り、カープにはまだ希望がある。バットから響く打撃音が、マツダスタジアムに響く歓声が、そしてファンの熱い想いが、きっと奇跡を呼んでくれるはずだ。
3冠王小園海斗!がんばれカープ!